マネージド・フューチャーズ戦略とは

サブプライム&リーマンショック時に大健闘

マネージド・フューチャーズ戦略とはオルタナティブ(代替)運用やヘッジファンド運用における戦略の1つで、主に先物、オプションなどを活用し、上げ相場、下げ相場のどちらでも収益を狙えるよう機動的な運用をする「絶対的収益追求型」の運用手法です。サブプライム、リーマンショックに見舞われた2008年の相場でも、他のヘッジファンド戦略のほとんどが不振だったのに対して、マネージド・フューチャーズは引き続きすぐれた成績を残し注目されています。(下図参照)オフショアファンドの中には、同戦略を駆使し優れたトラックレコード(実績)を誇るファンドが多く存在します。
トレモント・ヘッジ・ファンド指数: 代表的なヘッジファンド指数であるトレモント・ヘッジファンド指数の各セクター(戦略)の中でも過去1年は、マネージド・フューチャーズの検討が目立つ <出所:Credit suisse/Tremont>トレモント・ヘッジファンド指数(2009年2月現在): 代表的なヘッジファンド指数であるトレモント・ヘッジファンド指数の各セクター(戦略)中、過去1年(2008年中心)は、マネージド・フューチャーズの検討が目立つ <出所:Credit suisse/Tremont>



株式の上昇時、下落時ともプラスのリターンを確保

また、この現象は2008年に特別に見られたわけではなく、過去に株式市場が下落したほとんどの年においてマネージド・フューチャーズは逆にプラスのリターンを上げてきたことがわかります。一方、株式市場の上昇時には、マネージド・フューチャーズも同様にまたそれ以上にプラスとなっており、まさに絶対的収益の確保が実践できていたことになります。(下図参照 マネージド・フューチャーズ戦略の代表格であるマンAHLダイバーシファイドの例)

<出所:マンインベストメンツ>



人生のヘッジマシーン!?

マネージド・フューチャーズは相場の下落局面でもプラスのリターンを出し、他の資産からの損失を相殺する、ある意味で「ヘッジマジーン」、「ヘッジロボット」とも言えます。

考えてみると我々は人生においてあまりに大きな同一のリスクを負っていることに気がつきます。土地、持ち家、株式、債券、投資信託、年金資産・・・・そして、仕事。一見これらは関係があまりないように思われますが、実はすべて同質のリスクで結びついています

今回のサブプライム&リーマンショックにより、

グローバルな株式、不動産、クレジット市場が崩壊する、
日本株も暴落し、日本の不動産も下落、つまり皆様の持ち家の評価価格も下落、
保有の株式、投資信託に大きな評価損が発生、
401K(確定拠出年金)等年金資産も目減りする、
景気刺激のための積極財政により国債価格まで下落、
実体経済の悪化により、皆様のお勤めまたはご経営の会社の業績が悪化、
そして、給料やボーナスが減額、リストラの対象となる、最悪の場合会社が倒産する・・

つまりすべが同じリスクの上に成り立っているということです。これでは同じリスクの資産同士をいくら組み合わせても「リスク分散ポートフォリオ」とは言えません。相場の下落局面では下落リスクをショートポジション(資産の売りポジション)で直接ヘッジすることが最大のリスクヘッジとなります。

もちろん、理論上誰もが先物、オプション、信用取引などを活用し、自力でこうしたヘッジポジションを組成することは可能です。しかし、一般の投資家にこれら口座を管理するのはやさしいことではありません。また、どのタイミングでショートポジションを建てていいのかわかりません。悩んでいるうちに相場は大きく下落してしまいます。

マネージド・フューチャーズは、自動的に相場の上下トレンドを判定し、下落局面ではショートポジションによって、あなたの他の資産を自動ヘッジしてくれる、少し大げさですが、「人生のヘッジマシーン」ともいえる戦略です。あなたの生涯のポートフォリオに組み入れる意義は大きいものと思われます。

<関連ページ>
》オフショアファンド(一般ページ)
》リーマンショックを乗り切ったファンド(会員用ページ)
》ファンド活用例(1)(会員用ページ)
》ファンド活用例(2)(会員用ページ)
》ファンド活用例(3)(会員用ページ)